アトピー性皮膚炎の増悪要素は黄色ブドウ球菌とマラセチア

アトピー性皮膚炎の増悪要素は黄色ブドウ球菌とマラセチア

2017/11/06

ヒスタミンによってかゆみや炎症が増悪してアトピー性皮膚炎の増悪状態となります。

ヒスタミンは汗に含まれているヒスタミン遊離活性物質によっても分泌が多くなるため、破たんした皮膚の状態では汗によってもアトピー性皮膚炎が増悪します。

 

黄色ブドウ球菌とアトピー性皮膚炎増悪の関係

黄色ブドウ球菌がデルタ毒素を排出、デルタ毒素により肥満細胞(マスト細胞)が、ヒスタミンなど起炎物質を含んだ顆粒を放出(脱顆粒)させると、それにより、赤みや炎症、そしてかゆみが生じ始めます。

同時に、デルタ毒素はIgEを増強させる働きがありますので、黄色ブドウ球菌の感染症が継続することで、IgEが少しずつ増え始めます。そして、掻き壊しが強くなってくると、黄色ブドウ球菌からのデルタ毒素と、デルタ毒素により作られたIgEがデルタ毒素による肥満細胞からの脱顆粒をさらに促進させ、炎症が悪化するという悪循環へと陥ります。

デルタ毒素を出す細菌は黄色ブドウ球菌のほかにウェルシュ菌がいます。

 

マラセチアとアトピー性皮膚炎の関係

http://www.tokyo-eiken.go.jp/files/archive/issue/kenkyunenpo/nenpou67/09chiba.pdf

より

「以前からマラセチア属はアトピー性皮膚炎の増悪因子と考えられていたが,そのメカニズムについては不明な点が多かった.Nakabayashi らは,培養法によってアトピー性皮膚炎患者のマラセチア属の菌叢を解析し,マラセチア. furfurやマラセチア. globoseが優勢であることを報告した.しかし,Sugita らが行った分子生物学的な解析では,マラセチア. globosa に加えて培養法では検出されにくい M. restricta の 2 菌種が優勢になっていること,また,これらの菌種が分子生物学的に種内多型を有していることが判明した .

アトピー性皮膚炎患者においてこのような菌叢の偏りを生じている理由については,後に Hiragun らが汗に含まれるヒスタミン遊離活性物質がアトピー性皮膚炎の増悪因子であることに着目した解析を行い,M. globosa が産生するタンパク質の中に同様の物質が含まれていたことを報告した 。」

 

ある種のマラセチアのヒスタミンによってアトピー性皮膚炎が増悪するようです。

 

汗のヒスタミンでアトピー性皮膚炎が増悪する

上記であるように汗にヒスタミン遊離活性物質が含まれているようです。

皮膚が破たんしている場合は皮膚からヒスタミン遊離活性物質が体内に入り、炎症状態を作り出してしまいます。

 

アトピー性皮膚炎の改善のために

黄色ブドウ球菌、マラセチアはともに脂肪要求性の高い菌です。

脂肪分の多い食事は注意が必要です。

最近の健康番組では石鹸で体を洗うと皮脂が取れてしまい、皮膚が乾燥してしまうので良くないということが言われていますが、これは健康な皮膚状態の人に言えることで、皮脂分泌が過剰な場合は石鹸で皮脂を落とすことが必要だと私は考えています。

脂肪要求性の高い黄色ブドウ球菌やマラセチアの餌を無くすことが大切です。

また、有酸素運動を積極的に行うことで脂肪代謝が高まり、菌に餌を与えずに自分自身の栄養として代謝することができるようになります。

腹式呼吸ができていない人や横隔膜の動きが悪い人は脂肪代謝が悪く、滞った脂肪が菌の餌になってしまいます。

半身浴を行って良い汗をかくようにすることも良い方法だと考えられます。

マラセチアによって角質化してしまった皮膚によって出にくかった汗が出るようになるまで気長に続けるといいと思います。

 

 

 

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