胸郭出口症候群

胸郭出口症候群

2016/07/21

胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群というのは胸郭の出口部分(鎖骨、肋骨、斜角筋などで囲まれている部分)で、神経や血管が圧迫されることによって肩や手に痛みやしびれを引き起こします。

胸郭出口症候群

圧迫されるパターンは3パターンあり、

斜角筋によって圧迫される

②鎖骨と肋骨で圧迫される

小胸筋で圧迫される

というパターンがあります。

 

症状は主に手の痛みやしびれです。

静脈が圧迫されることで手の血流のうっ血が生じて手のむくみが現れることがよくあります。

初期の状態では痺れが多いですが、腕や首をうごかすことが多いと虚血状態になりやすく、痛みが強くなって我慢できなくなります。

腕や首の筋肉の状態を改善すると一時的に痛みは軽減します。下肢の間欠性跛行と同じような状態が現れます。

手のむくみによって手根管症候群を引き起こすこともあります。

この状態を放置していると、手への血流の低下や神経の圧迫による手の筋肉の機能低下がおこり、次第に手の筋肉が萎縮してしまいます。

手に持ったものを良く落としてしまうなどという状態になると症状がかなり進行してしまっています。

神経機能の低下と筋肉の萎縮がおきてしまうと、原因の改善とともにリハビリが必要になってくるため回復には根気と時間を要します。

なので、早めの対処が大切になってきます。

 

<胸郭出口症候群の症状誘発の要因>

斜角筋は首を安定させる作用があるため、猫背やストレートネックになっていると緊張状態に陥りやすくなります。

横になっているときは大丈夫で、起き上がると手にしびれが出だしたりします。

また、首を左右に傾けるとしびれが軽減したり増悪したりします。

斜角筋は低すぎる枕や逆に高すぎる枕で緊張状態となります。

寝ていると手のしびれが増悪します。

また、血管が圧迫されて血流が低下すると朝起きたときに手がむくんでいたり、指のこわばりがおきやすくなります。

 

鎖骨による圧迫の場合

手を頭の後ろにもっていくような動作は鎖骨を後方に引っ張るため、手のしびれが増強します。

髪の毛を結わく、髪の毛をとかす、頭をあらうなどの動作でしびれが誘発、増悪します。

小胸筋による場合も同様の動作で伸張性の緊張状態となります。

猫背の姿勢やデスクワークでは小胸筋が収縮性の緊張状態となるため、デスクワークのような姿勢で手のしびれがおきるようであれば小胸筋が原因である場合が考えられます。

 

冬の寒さや冷房の風が首や肩に直接あたることによって筋肉が緊張して症状が誘発荒れることもよくあります。

 

<胸郭出口症候群の検査>

モーリーテスト斜角筋の神経や血管と交叉する部分を圧迫したときに手に痛みやしびれが誘発された場合、斜角筋による胸郭出口症候群であることを疑います。

 

肩の圧迫検査で鎖骨と肋骨部分を狭くすると神経、動脈、静脈が圧迫されて手に痛みやしびれが誘発されたり増強します。

 

ライトテストを行うと小胸筋が伸展性の緊張をおこし、神経、動脈、静脈が圧迫されて手に痛みやしびれが誘発されたり増強します。

 

<胸郭出口症候群での手の痛みやしびれの徴候>

橈側(親指側)の手の痛みやしびれは斜角筋トリガーポイントである場合が多い。

手の腫脹、むくみを伴う尺側(小指側)の痛みやしびれは斜角筋・鎖骨・小胸筋による腕神経叢と鎖骨下静脈が圧迫・絞扼されている場合が多い

手の(主に尺骨神経分布領域)の麻痺やしびれ、ひりひりした痛みおよび不意に手からものを落としてしまうという現象は第一肋骨部位での腕神経叢の圧迫・絞扼によるものである場合が多い。

 

<胸郭出口症候群の治療>

どこで神経や血管が圧迫されているのかを確かめた後、その圧迫を引き起こしている筋肉を調整します。

多くの場合、筋紡錘・腱紡錘・筋膜が障害されていますのでエラーを起こしている組織を調整します。

関節からの侵害刺激による反射性筋収縮を伴っている場合もよくある傾向なので、頸椎の関節に不具合があれば関節の調整も行います。

 

<胸郭出口症候群の治療回数>

胸郭出口症候群は回復に時間のかかる症状です。

胸郭出口症候群は神経血管が圧迫されています。

この状態が長く続いていると圧迫されて血液供給が低下している毛細血管が退化してしまっています。

圧迫を引き起こしている筋肉を改善させても神経血管システムがぜい弱になってしまっているため、少しの負荷ストレスで痛みやしびれが出やすくなってしまっています。

神経血管システムのリハビリが必要となってくるため、しびれを伴う胸郭出口症候群は回復まで治療に時間がかかる傾向にあります。

 

 

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