1b抑制の状態依存反射反転

1b抑制の状態依存反射反転

2016/08/13

ゴルジ腱器官の反射は,「安静時には筋活動を抑制(Ib抑制)」しますが,「歩行時には筋を活動を増加」させます。

これを,その人の状態に依存してその活動を変化させることから,状態依存反射反転 と呼びます。

運動時には脳からの指令が脊髄を下ってきます。

状態依存反射反転は,脳から下降する一部の線維が脊髄の抑制性介在ニューロンとつながっていて,α運動ニューロンの抑制を抑制(脱抑制)することで起こると考えられています

 

1b抑制と状態依存反射2

<上図での1b抑制の状態依存反射反転>

上腕二頭筋が収縮して付着部である腱に損傷が加わるほど収縮しようとすると腱紡錘が働いて筋肉が過剰に収縮することを抑制します。(1b抑制)

腱紡錘以外にも関節受容器、筋膜、皮膚などの受容器も1b抑制を行います。

1b抑制

しかし、運動時などには脳からの下降性の指令によって筋収縮の抑制を抑制します。(筋力を発揮するようにします)

 

<状態依存性反射反転の弊害>

腱紡錘は筋肉が過剰収縮して組織が損傷することを防ぐシステムです。

しかし、そのシステムがうまく働かないことで容易に組織が損傷してしまいます。

その原因は脳からの過剰な指令によるものです。

例えば、

・酔っ払って腕相撲をした際に、抑制のない指令が出たために一気に筋肉が収縮して骨が骨折してしまうことがあります。

・周囲にいいかっこを見せようとして、リキんで力を出した時に筋肉を損傷してしまいます。

ゴルフや野球でのバッティング、ボールの遠投、思いっきり投げることなどで時々おこる損傷です。

・ぎっくり腰経験者が腰痛の痛みを怖がるために、脳からの過剰な収縮指令によって1b抑制の抑制がおこり、ぎっくり腰になってしまいます。

 

<状態依存性反射反転の弊害が起こらない様にするために>

スポーツ選手は状態依存性反射反転の1b抑制の抑制を行うことで、通常よりも強い筋力を発揮することができます。

これはトレーニングによって筋肉などの組織の柔軟性や強度が高くなっているために損傷が起きにくくなっています。

ぎっくり腰の恐怖からぎっくり腰を起こしやすい人は体幹の筋肉を強くすることが大切です。

ぎっくり腰と1b抑制の関係については「ぎっくり腰と状態依存性反射反転の1b抑制の抑制」を参照してください。

また、あまり運動をしていない人が「負けたくない」「いいかっこうを見せたい」などの思考で最大筋力を発揮しようとすると1b抑制の抑制がおこり、組織を損傷してしまいやすくなります。

あまり見栄をはらないことも大切な要素です。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
丸山カイロプラクティック
http://www.maruyama-chiro.com
住所:東京都東村山市秋津町5-12-13  シバタビル1F
TEL:042-391-5840
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇